二審も捜査怠慢認定=「殺害防げた」と賠償命令−箱詰め女性遺体事件・東京高裁(時事通信)

 東京都足立区の新聞販売店従業員寮で2004年1月、段ボール箱に入った小出亜紀子さん=当時(24)=の遺体が見つかった事件をめぐり、警視庁が適切に捜査していれば殺害を防げたとして、遺族が都などに2000万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は24日、一審同様、捜査怠慢を認めた。賠償額については、請求全額を認めた一審判決を変更し、都に計1000万円を支払うよう命じた。
 柳田幸三裁判長は、小出さんの母親や友人は、元同店従業員の本間直人受刑者(30)=殺人罪などで懲役13年確定=らとのトラブルや、小出さんが泣きながら電話してきたことなどを同庁多摩中央署に伝えていたと指摘。小出さんが死亡する約2週間前には、同署は監禁されている可能性が高いと判断できたとして、「捜査権限不行使は著しく不合理で違法」とした。
 その上で、監禁場所は容易に把握できたとし、「捜査によって解放されれば殺人行為も防止できた」と判断。捜査怠慢と殺害との因果関係も認めた。
 一方、小出さんが監禁場所のアパートに行ってから暴行が始まるまでの間に自ら立ち去れば、被害に遭わずに済んだとして、一審より賠償額を減額した。
 判決によると、本間受刑者らは03年12月から1カ月間、東京都足立区にある元少女(25)=同=のアパートに小出さんを監禁。食事を与えずに暴行を繰り返し、凍死させた。 

【関連ニュース】
裁判員や補充裁判員が質問=「借金知っていたのか」-2人強殺初公判・鳥取地裁
元部下、2人殺害認める=「強盗目的ではない」-遺族が審理参加
女性刺殺、保険代理店役員を逮捕=宮城県警
知人女性を殺害、財布など奪う=強盗殺人容疑で男逮捕
2歳児監禁死、父親に懲役11年=裁判員「つらかった」

<愛知2児遺体>死後2日以内に冷凍?…別々に生まれた男女(毎日新聞)
同居の兄をけり死なせる 容疑の男逮捕(産経新聞)
45歳エロ医師“本番”拒否のデリヘル譲を日本刀で脅す(スポーツ報知)
飲食店で水飲みのどの痛み=女性客6人軽症−警視庁(時事通信)
1等陸佐発言「首相をやゆ」=政府答弁書(時事通信)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。